OneNaganoの精神を。長野とみんなが進む。
はじめに
この度、令和元年台風第19号にて災害の被害に遭われた方々に対しまして謹んで哀悼の意を表しますとともに、
被災された多くの方々に対し心よりお見舞い申し上げます。
THE CAMP BOOK 2019にて、さまざまな場面でご協力をしてくださった方々が
現在、災害ボランティアの活動をされている。そんなお話を耳にし、われわれがいま微力ながらできることは“見て、その状況を発信すること”だと思い、われわれスタッフは長野市へ向かいました。
こちらの“JOURNAL”の場で、勝手ながらお伝えさせて頂きます。
変わり果てた地から、踏み出すみんなのちから。
台風が去った日。通行止めの道、高台から見る街の夜は真っ暗闇で、夜が明けて見た街は変わり果ていたよ。と炊き出し支援チームの星野さんは現状のありのままを僕らに教えてくださいました。
『明日も食べたい』。“いま”の切実な声に応える。
普段からMonmo Cafeを営業し、キッチンカーを走らせている星野さんがご自身のキッチンカーで北陸地区に向かったのは台風到着の次の日。『温かいものが沁みる』、『野菜が食べれて本当に嬉しい』。被災者さんたちにはお弁当が提供されていたが、温かい食べものや野菜がもっと必要だと感じた星野さんらは、サラダやみそ汁を中心に炊き出しをスタート。現在、炊き出しチームとしては約30名がフレキシブルに被災者さんやボランティアさんのこころやからだのサポートを行っていらっしゃいます。
ボランティアに支援するのは趣旨が違うんじゃないか?
時間が経ち、支援に関わるひとが増えるにつれ本当に様々な声が生まれるという。「被災者が大変な中ボランティアに対して、おにぎりなどの支援をするのはちがうんじゃないか」という声も時に、あがるとか。しかし、チームの皆さんの想いはひとつ。“ボランティアさんもチームとなって動かなければ成り立たない”。被災者の中には、ボランティアさんに感謝を伝えたいのに自分の状況上、何もできないともどかしい気持ちを持っている人も。星野さんはそういった人たちの想いを背に最前に立ち、代わりに「おつかれさまでした!」「ありがとうございます!」といった感謝を伝えているという。『ボランティアさんがごはんで元気になり、またボランティアに来てくれるかもしれない。そういったことが結局は被災者さんたちのパワーになっていくのでは。』と星野さんは教えてくださいました。そういった支援があるからこそ、ボランティア活動に注力できる。そんな声をボランティアさんからも実際に聞きました。
食べてください!使ってください!。サポートのために、みんなのサポートがある。
困っている誰かをサポートするために、各所からサポートがある。自分が困っていたとしても—。「このお米持って行ってください!」「野菜使ってください!」という声が各所からあがり、炊き出しチームは助けられていると星野さんは教えてくれました。また、株式会社みすずコーポレーションさんからいなりずしが1,000個~1,800個といった形で提供されたりと地元長野を中心に業者さんからも力強い支援が集まる。そんな中、管理栄養士をされている星野さんの奥さんを中心に、働くみなさんの栄養バランスを考え毎日メニューが被らないように意識されている。「明日は唐揚げをお出ししようと思ってます!」と星野さん。胃袋でパワーを注入し、活力に。おいしい料理がさまざまな方面をプラスに持っていくのだと痛感しました。
個が寄り添い、チームに。もっともっと大きく。
『うちの特徴は特定の組織が集まった形ではなく、個々が集まりチームとして成り立っていること』。そう教えてくれたのは、炊き出しチームを含む“穂保被災者支援チーム”の代表 太田さん。冗談交じりに『みんな僕がリーダーだということも知らないんです。』と太田さん。部署ごとに適切なコーディネーターが先導し、顔も名前もわからない人同士でひとつの“復興”へ向かう。長期間にわたって活動されている方もいれば、半日活動される方もいればという形で常に進んでいく。
現場からみなさまへ伝えたいこと。
以下の情報をわれわれからも発信させて頂きます。※状況に応じて、情報変更致しますのでご了承下さい。
ボランティアさん受付場所
●北部(柳原総合市民センター)
住所:長野県長野市大字小島804-5
●南部(南長野運動公園 屋内ゲートボール場)
住所:長野県長野市篠ノ井東福寺320
急務です!
●冠水被害を受けた、農地復旧に人手が必要です!
●平日に活動していただける方、大募集!
●これからの寒い時期をしのぐ布団や暖房器具が必要です!
こちらで、日々情報を発信されていますのでご確認下さい!
穂保被災者支援チーム
https://www.facebook.com/hoyasuhisaisyashien/posts/129151348504507
TCB JOURNAL 編集部
@thecampbookfes
THE CAMP BOOKにまつわる場所・モノ・コトを記事にするJOURNAL編集部。
近隣観光施設からグルメ、関わる人までフィーチャーし、
フェスに関わる事柄を深堀りしていきます。